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おいしいごはんのつくりかた

マウスつくります(いきものじゃないよ) マイコンはH8 SH7125 でHEW使用(していた) 現在は RX62T でCS+使用

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この記事はMice Advent Calendar 2017の20日目の記事です。

どうもみなさんこんにちは

12/20の担当のnanoです。
昨日のMice Advent Calendarはひふみ君のVTR君への愛と絆が感じられる記事でしたね!


さて、ところでみなさん
回路・PCBCADは何をお使いでしょうか。

Miceでは昔はEagle、最近はKiCADが多いと思いますが、今回新たなCADを紹介させていただきたいと思います。

quadcept
https://www.quadcept.com/ja/

 

使おうと思った経緯:
学生大会の際に有償版ライセンスを賞品としていただき、それまでずっとEagleを使っていたのですが、折角なので使ってみることにしました。 

今回作るもの:
RX62Tのマイコンボード()

動機:
新しいモジュール等を試しに使えるようなマイコンボード持ってないということに気づき(SH7125は持ってるけど…)、どうせなら大量所持してるRX62Tの余りを使うかということを思いついたため。
最低限のマイコン周りの回路と、3.3Vのほかに5Vのラインを作ることを要件としました。

 

 

なおEagleユーザーの視点となっていることをご容赦ください。
赤字は個人的に重要だと思うところです。

 

使ってみた感想

いいところ:
[全体]

・わからないところはマニュアルを見ると大体わかる。そこに答えがなければフォーラムもある。


↑懇切丁寧過ぎるマニュアル

・日本の会社なのでソフトも関連資料も日本語

[部品ライブラリ]

・フットプリントのライブラリがある。(ただし私がつかったのは変形パッドの処理が甘かったのかちょっと手を加えないといけなかった。)

QPF等だとピッチやピン数を入力するとフットプリントを作ってくれる。

・変形パッドが割と簡単に作れる。

・フットプリントを描くときに、ランドを移動する際に原点をどこにするかを選択できる

・各種部品通販サイトのページとの連動ができる。

・部品ライブラリ作成の手順と配線図・フットプリント・部品の管理法が個人的に好き


[回路図]

・回路図の未配線部が視覚的にわかる

↑この赤枠の部分

GNDが分けられる(一点接地ができる)
・自動配線ができる


[配線図]

・配線やビアの必要な領域が図示される。

 ↑破線部

・押しつけ・迂回配線ができる。

 ・クリアランス違反をその場で教えてくれる。

 

よくないところ

[全体]
・スタンドアローン認証にしておかないとネット環境がないとライセンスが取得できず使えない。(ライセンスを個人で使う分には特に問題なし)


[配線図]

・オートルーターがない

・配線が時々うまくつながらない。(逆のパッドから延ばしてどうにかしたりしたが、私の設定したグリッドが荒いのが問題な気もする。)

・配線の際に角が丸い設定にする(配線のキャップ形状を「円」)と小さいピッチの部品の配線をするときにクリアランス違反するので、角型にそこだけかえなければならない(マイコンとか)

・多少コマンドを覚えないとちょっと面倒(ボードのときにクリックで同じネットが光らず、クリックした後にコマンドを打たなければいけない)



注意点
・シンボルの標準ライブラリ(ピンとか)がinch基準なのでシンボルはinchで作った方がよい。
・配線図で配線を始める前にデザインルールを先に設定した方がよい。(押しつけ配線とか使ってると特に)



以下今回作ったもの 

回路図

(線が汚いのは部品サイズをmm単位で作っていたらピン等がinch基準だったのでいろいろずれてしまったためと時間がなかったので許して…)
追記:回路図がクソになった言い訳として、前述しましたがquadceptには回路図における自動配線があります、つなげたいピンとピンをクリックすると勝手につながってくれるやつですね。
時間がないときにぽちぽちやるとあっという間に回路図ができますが、このようなクソ回路図になります。ちなみに回路図は速攻でDiscordに晒されました。そのうちきれいにしたらafterをあげ直します。

 

 

 

配線図(まだベタグラウンドつくってない)

 


全体的な感想
シンプルさはEagleのほうに軍配が上がりますがUIもわかりやすくいいと思います。
できることが多いのでその分選択肢を探したりしなくてはなりませんが、マニュアルがしっかりしているので困ることはあまりないでしょう。
部品ライブラリ回りが個人的には特に使いやすいと思いました。
ただ、オートルーターが無いことがちょっとネック。
まぁ最後あたりに配線が面倒になった時ぐらいしか使いませんが。
というわけで総評としては quadceptはいいぞ!

今回使用したのは有償版でしたが、無償版もあります。

有償版との違いは
・利用目的が非商用のみ
・パッド数1000まで
(ちなみにEagleでのパッド+SMD(多分同じカウントになると思うので)はneuは540 nocheは380)
・4層まで
です。
(参考):
https://www.quadcept.com/ja/public/community/

また、ヘルプが豊富なので、CADをいじったことがなくても適当に使えると思いますので初心者にもお勧めできると思います。

 

他のCADからの移行については特に障害はないと思いますが(特にEagle)、やはり簡単に作れるとはいえ今までの部品ライブラリが使えないのが痛いので、
そこを乗り越えてでも移行したければ…という感じです。

 

以上ざっとした使用感でした。

記事のために急いで作図したのでまだまだ使いこなせているとは言えませんがとりあえず。
そのうち続報が書けたらなと思います。

もしMice民で興味のある人がいたら、ご一報いただけると幸いです。


さて、明日の記事はtendergorillaさんの「何かの導入法...?」です。
https://adventar.org/calendars/2472
一体何に何を導入しようというのでしょうか…???
楽しみに待っています!






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